"Error EDDDAV: Call to ZHEGV failed. Returncode = xx"の解決方法
ここにたどり着いた皆様、ご愁傷様です。
あと多分役に立ちません。すみません。
VASPで出ると一番嫌なエラーである表題を経験則から解決する方法をここでは書いていきます。
他にもあればコメント欄にでもお願いします。
0. 前提
DOSとかBand出す時の一点計算でこのエラーが出るときは明らかに構造がおかしいことが
多いので再度構造最適化をやり直すことを薦めます。
1. ALGO を変える
NormalからFastにするとたまに上手くいく。
Fastの時のエネルギーが正確じゃないかもしれないとかいうのは知りません。
2.PREC を変える
Normal, Med, Accurateあたりを変えてみましょう。HighはENCUTの値を
1.2倍にするだけだからあんまし意味ないと思う。
3. ISTART, ICHARGとかを0にする。
たまに上手くいく、何故かは知らん。
4.(構造最適化のみ) 構造最適化アルゴリズム, POTIM等を変えてみる。
IBRIONもしくは、IOPTの値を変えてみましょう。
ただしそれぞれの構造最適化アルゴリズムについて理解はしておきましょう。
安定構造からかけ離れてるのにIOPT = 7はダメです。
5.他にミスはないですか?
例えば+Uを違う原子に入れてたり、MAGMOMの値を間違ってたり、もう一度INCARを見直しましょう。
6.計算に使用するノード数、CPU数を変えてみる。
何故かは知りませんが、2ノード使用しているとエラー出るのに1ノード使用だとエラーが出ないことがあります。
これは各自PCによりますが、物性研のsystem Bだと64 coreのCPU二つで1ノードなので
shファイルの-Nとか-nの値を弄ると良いかもしれません。
=ここから先はあんまり推奨しない=
7.わざとPOSCARを弄る
その通りに適当などうでも良さそうな原子の座標をちょっと弄ります。
(真空層に加えても良いのかな、やったことないけど...)
それでpolaronの準位ができたり、変な準位ができる可能性があるので構造最適化の時だけにしましょう。
8.IWAVPR, NELDMの値を弄る
prediction of wavefunctions initialized - no I/Oとかmixing delayのエラーが出てる時におすすめ。
どう変えるかは各自調べてください、余白が無いです。
VASP初心者マークの方には絶対にお勧めしません。
9.祈る
闇雲にjobを投げるのはやめましょう。たまには休みましょう。
終わり